匠のコラムColumn

木材はそれぞれ硬さや耐久性などが異なるため、木造住宅を新築するときには、「どんな種類の木材を使うか」ということも家の住み心地に関係してきます。ここでは、木造住宅に使われる木材の種類や特徴について解説します。
 

実はこんなにあります! 住宅に使われる木材の種類

住宅に使われる代表的な木材は、次のような種類があります。
・檜(ヒノキ)
・杉(スギ)
・クリ(栗)
・ケヤキ(欅)
・桜(サクラ)
・ウォールナット(クルミ) など
これらは、家を支える「構造体」に使われる木材と「内装」に使われる木材の2つに大別されます。
住宅には、柱だけでなく梁や床板などさまざまな木材が使われていて、使う場所によっても木材の形状・大きさが異なります。
平均的な住宅(床面積約120㎡)を建てるために使われる木材の使用量は、およそ24?といわれており、これは樹齢50年のスギ約70本分。樹齢50年のスギは木の高さの平均が22m、胸の位置の直径が25cmほどで、細い部分などもあるため木を丸ごと木材にはできません。木1本につき、およそ6割が木材として使用される計算です。
新築時にたくさん使う木材だからこそ、性質を活かして快適な家づくりがしたいですね。
 

住宅の構造体に使われる木材

柱や梁などの住宅を支える部分、「構造体」に適した木材は次のようなものです。
香りが良いことで知られるヒノキは、比較的高価な木材。年輪が美しく強度・耐久性に優れているため、家屋だけでなく社寺建築でも用いられてきました。人が心地よいと感じるヒノキの香りは、菌や虫が嫌う効果を持つヒノキチオールという成分です。

杉(スギ)

スギはヒノキと並び、日本で多く使われてきました。比較的安価な木材で柔らかく、強度こそヒノキには及びませんが、少し太い木材を使えば構造的にも問題ありません。湿気に強く、スギの香りにはシロアリが嫌う防虫効果があるため、土台に向いています。

クリ(栗)

耐久性、耐水性だけでなく虫の害にも強いクリは、土台に用いられることが多い木材です。また、漆などの塗装で美しい木目が出るので、家具に使われこともあります。硬質ですが割れに弱い性質で、木材加工の乾燥に技術を要します。

ケヤキ(欅)

ケヤキは、大黒柱など家の構造材に使われることが多い木材です。強靭で耐久性があり、ダイナミックな木目が美しいため日本では柱以外にも造作材や家具、お椀など広く親しまれてきました。木材の中でも、高価なケヤキは狂いが生じやすく硬質で、高い加工技術を要します。

アカマツ

マツヤニを多く含むので水に強く、梁や土台、柱に使われることが多いアカマツ。クロマツと並び日本の代表的な松で、鮮明な木目が特徴。やや赤みを帯びた色をしています。
また、摩擦にも強いことから構造体だけでなく、敷居などの摩擦材として使われることも多くあります。

ヒバ(桧葉)

アスナロという名で知られる木で、ヒノキにも劣らない建築木材として知られます。ヒバは比較的安価な木材で、水や菌に強いため土台や柱に適しています。
 

内装に使われる木材

床や階段、建具など家の内装に使われる代表的な木材は次のようなものです。

桜(サクラ)

ヤマザクラ、アメリカンブラックチェリーなどの樹種はサクラと呼ばれる材木になります。
なめらかな質感のサクラは、フローリングに向いており、家具などにも使われている木材です。しっかり手入れをするとよく艶が出るので、木材ならではの美しさを楽しみたい方におすすめです。

ウォールナット(クルミ)

塗装しなくても、丁寧に磨くと美しい艶が出るウォールナットはドアやフローリングなどにも人気です。きめ細かい質感で硬くて乾燥にも手間がかかることなどから、木材の中でも高級な部類に入ります。
 

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